2009-01-01から1年間の記事一覧

そんなわけで、群像1月号に掲載されていた「小鳥」を異様に気に入った私は、この短い小説を3回読んで、これは他も読もうと思って、一冊買ってみた。 「センセイの鞄」センセイの鞄 (新潮文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/09/28メデ…

本日は、園の手伝いでスケートを滑る。楽しいが、疲れた。その後、父母の会でアンケートをPDF化したりする。新しいコピー機というのはすごくて(知っているひとにとっては何をいまさらでしょうが)、大量の書類を、いっぺんにPDFにしてくれたりできる。で、…

群像1月号に載っていた川上弘美の短編読切「小鳥」を読む。実をいうと川上弘美の小説を初めて読んだのだが、こりゃあ飛び抜けた才能だと思った。 リアリティとリアルの違いというものが、小説にはつきまとう。小説とはそもそも嘘なのだから、本当にあったこ…

いろんなことが起きていて、どちらかというと気分が下降するかんじなのだが、職場が変わって、新しいことを覚えて、一つ一つ小さいながら成果がでているようなので、それが救いだったりする。 家庭、職場、園と3つほぼ独立した活動場所があると、それぞれで…

シルバーフォックス・ドミノ―あるキツネの家族の物語 (シートン動物記 7)作者: アーネスト・T.シートン,Ernest Thompson Seton,今泉吉晴出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 2005/06/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るちーは、学校から借…

さて日記ですが、なんだかんだとあり更新できなかった。 飲み過ぎて、危うく死ぬところだったりもした。みなさんお世話になり、ありがとうございました。 さらに職場も変わり、環境の変化に順応中で読書などという場合ではないのでまったく読んでいません。…

教養としてのロースクール小論文〈上〉自己責任と資本制作者: 浅羽通明出版社/メーカー: 早稲田経営出版発売日: 2009/07/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (5件) を見る教養としてのロースクール小論文〈下〉正義と実力と「世…

昨日は午前にミーティングに出たら、あとはフリー。 ああ、素晴らしい。半年ぶりになんにも予定の無い土曜の午後。 遅めの昼食をたべていると、ちーが帰ってきて、友達とかりんを取っているという、団地にはえている木になっているのを取ったのだけど、まだ…

書店員の醍醐味はやはり出たばかりの新刊から、売れる本を見つけ出し、それをどこよりも沢山うることだ。 そのためには、「これだ!」と思う本をいつも探し、なおかつ、みつけたら速攻で注文しなくてはならない。 出たばかりで、著者も無名だったりすると、…

ウリツカヤ「ソーネチカ」読了。劇的に面白いというわけではないが、読みはじめると止まらなくなり、短いので終わりまで読んでしまった。題名が名前なので、一人の女性の一生のように感じるが、実際には、ソーネチカ→娘のターシャ→その友人ヤーシャと移って…

宮沢章夫 「時間のかかる読書」金欠なのにまた買ってしまう。 宮沢章夫が横光利一の「機械」を読むんじゃ買わねばならなかったのだよ。うう時間のかかる読書―横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず作者: 宮沢章夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2…

昨日、今日とお弁当&禁酒の節約月間の始まりである。 っていうか、初めてみただけでいつまで続くかは未定ですが。昨日は残り物のサラダとシャケをムニエルにして、ご飯と共にタッパーに詰めた。 今日も残り物のポテトサラダに、イワシのみりん干しがあったの…

今日は大雨。さとは、みーがバザーでかったビニールのウエディングドレスを着て喜んでいたりしたせいか、髪を結んでいる。さとこちゃんなどと呼ばれて喜んでいる。男なのだが。バスで送って、帰宅すると洗濯物のヤマ。雨だというのに。仕方なしに部屋に干す…

ピアノ・ノート作者: チャールズ・ローゼン,朝倉和子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/09/19メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 142回この商品を含むブログ (24件) を見るみすずの翻訳ですが、いきなりベストセラーになっています。私も購入予定な…

さて、これから日記を再開しようと思う。昨日買った本は、文芸誌4誌、群像、新潮、文學界、すばる。で、新潮に書評があった「通訳ダニエル・シュタイン」。豊崎由美の文章があまりにもうますぎてどうしても読みたいが、金欠なのに上下巻計4千円はキツイため…

いろいろ忙しいのがちょっと一段落したので(といってもこれからが正念場だったりするけれど)、日記を書いてみたい。 ええ、っと純文系文芸誌ですが、今月は新人賞発表号ということもあり、入手が難しくなっております。お金もつきかけていたのもあって、と…

ちょっと家から離れたところにある文教堂に、「本買取ります」というような貼り紙が。かお先生にその話をすると、ニュースにあったよという。本に埋もれて死んだ人のニュースには明日はわが身かと恐怖したけれど、新刊書店、しかも全国展開もチェーンでやる…

なにが心に引っかかるか、というのは、まったく予測がつかないもので、というか、予測がつかないものに引っかかったときというのが、楽しくてやめられないんだろうなという気がする。 雑誌を読むとか、テレビを観るとか、ラジオを聴くとか、そういうことに求…

Michael Jackson

この曲のイントロ聴くと、なんかいつもそわそわします。 でも私は、天才的な幼少時代を除けば、"BAD"時代が一番好きです。Jackson 5 が、スライ&ザ・ファミリー・ストーンなら、ソロはこの人の影響が大きいと思います。まあ、これはプリンスが一番目立って…

というか、はっきりいって、ブログを書いたりしている場合ではなく、というか関係者にバレたら、おまえそんなことしてる暇があるなら云々、と後ろ指をさされそうな勢いでいそがしいのだが、そんなこといったって、人間に余暇や趣味は必要だし、それがあって…

今回は、かお先生が最近、買った本を紹介しましょう。クリスマスのフロスト (創元推理文庫)作者: R.D ウィングフィールド,R.D. Wingfield,芹澤恵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1994/09/21メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 275回この商品を含むブログ…

秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)作者: フランシス・ホジソンバーネット,シャーリー・ヒューズ,Frances Hodgson Burnett,山内玲子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/03/16メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見るなんだかん…

あいかわらず、芥川龍之介を探っているのだが、あんまり時間はなく、青空文庫をちらちらと読んだりする。iphoneと青空文庫で、全集を持ち歩き、電車で読めるという環境は、ありがたい。ただし、眠くてその気がなかなか起きないのが問題。ところで、なぜか本…

パソコンに向う時間がないが、実は色々遊んでいる。2日は数ヶ月ぶりに、家族全員で動物園にいった。ほんとに全員がそろうことが滅多にないので、それだけでなんとなくうれしかったりする。最初、かお先生は「箱根にいこう」と行っていたが、言い出したのが…

このところ忙しく、パソコン自体にもあまり触れないような日々が続いていて、この日記も途切れがちになってしまった。連休のせいで、とにかく一息ついたが、これからも同様の状況なので、更新は不定期化すると思われます。とはいえ、世の中が連休でも、私の…

霧雨から雷雨へ

その日は、朝から雨が降っていた。しとしとと、降ったりやんだりする、霧雨だった。濡れると寒いから、レインジャケットを着たけれど、歩けば暑くなってきて、前を開けたり、脱いだり、やっぱり着たりを繰り返した。 その子は、言葉がうまく話せなくて、僕た…

最近、名文に対して敏感になっている。敏感という表現が適切かどうか、微妙に違和感があるのだけれど、ブログなどであふれる、変にくだけた、なれなれしい言葉遣いばかり読んでいると、いわゆる昔ながらの文章を書いているような人に出会うと、はっとして、…

彼は雨に濡れたまま、アスファルトの上を踏んで行った。雨はかなり烈しかった。彼は水沫の満ちた中にゴム引の外套の匂を感じた。すると目の前の架空線が一本、紫いろの火花を発していた。彼は妙に感動した。彼の上着のポケットは彼らの同人雑誌へ発表する彼…

とうとう締切りには間に合わず。でもなんとか仕上げるために、近松門左衛門へたどり着く。遠いなあ。