ちーは、学校から借りてきたシートンを読んでいる。父親としては、自分が子供のときに読んだ本と同じ本を自主的に読んでいるのはとてもうれしい。
シートンは動物の研究をしていたが、研究論文のようなものでは、自分の書きたい動物の姿があらわせないというので、このような擬人的な物語を書いたのだという。動物の心なんかわかるわけがないのから、嘘なのだが、読めば確かに、そんな風に思っていたんだろうと感じる