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最近、我が家の連続寝る前小説は「ハイジ」です。アーデルハイドさんこんにちは。
私は、夜家にほとんどいないので、蚊帳の外なのだけれど、この間、かお先生がいないときに、いっしょにご飯を食べていて、「いま何読んでいるの?」という話になる。この間の「おもしろ荘のこどもたち」があまりにも面白かったので、それからどうなったか訊いたりして、「いまハイジだよ」ということになる。
すると、まあ、ちーとみーが二人で交互にしゃべるしゃべる。あのね、ハイジがね、猫をね拾ってきてね、それをね、ロッテンマイヤーさんがねえ、なんですかこれは!はやく外に出しなさい!とかいってね……、というように果てることなくハイジの話題で盛り上がって止まらない。さとと私は、はあ、はあと聞く以外になし。
どうもとんでもなく面白いらしい。
かくいう私も、名作劇場のアニメしか観たことがないものの、だいたいのストーリーは同じようなので、なんとなく理解できた。クララとロッテンマイヤーさんが出てきてから、俄然たのしくなったようだ。私はどちららかというと、最初の羊飼いの生活のほうがすきだったのだけど。
と、そんなことがあって、数日後、かお先生が「そうそう、ハイジがね、すっごくおもしろいんだよ」とうれしそうにいう。「ロッテンマイヤーさん?」「そう! フランクフルトにいってからが、おもしろいのよー」
血は争えないものです。
「最初のほうの、おじいさんとかペーターのところはおもしろくないの?」
「うーん、そんなに。でも、さとは一生懸命聞いてた」
血は争えないものです。
どうも男性は羊飼い時代がよくて、女性はフランクフルト時代がよいようです。
とにかく「ハイジ」小説でもやっぱり名作でした。
- 作者: J・シュピーリ,パウル・ハイ,矢川澄子
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昨日よんだ「小説の読み方、書き方、訳し方」で、いろいろ難しいことをいってますが、小説のおもしろさって、まずはこの「ハイジ」とか「秘密の花園」とかのもつ物語の力にあるのだということを感じました。なにしろ、子供たちのうれしそうに話す表情をみると、小説も捨てたもんじゃないと思うからです。
- 作者: フランシス・ホジソンバーネット,堀内誠一,Frances Hodgson Burnett,猪熊葉子
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