あいかわらず、進んでいないのだが、一言だけ、太宰治の「斜陽」を読んだ、と書いて、ハマる。
青空文庫から、「斜陽」をダウンロードし、読みはじめる。高校生のころに読んだが、なにがおもしろいのかさっぱりわからなかった。
ただ、今読むと、まず文章が読みやすくて、どんどん読める。そして、なんだか気持ち悪い。母にエロスを感じる「私(女性)」の文章。
蛇の卵を焼いたりしてからの蛇のエピソード。なんだろう、なんとなく変なのだ。でも、意図的に作っている感じがすごくする。としたら、この小説はとてもよくできていることには間違いなさそうだ。高校生のときにはそんな作り手の意図など考えていなかったから、面白くなかったのかもしれない。
それから「太宰治」でググってネットサーフィン。驚いたけど「人間失格」とサリンジャーの「ライ麦」が類似しているとする人が何人かいた。そうすると当然、村上春樹にも。若い時にハマる小説には、なにか共通項がある、ということだろうか。