某所で、お会いした作家さんの本を買ってみる。せっかく面白いことをいっていたのに、こっちは腰が痛くて、苦行僧のような顔だったので、ほんと申し訳ないと思っております。(といっても覚えてもらってはいませんでしょうが)話し振りは、理系っぽくて頭のいい人だなあ、と思っていたら、ほんとにそうだった。で、買ってみました。

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

 タイトルが良かったのも理由のひとつ。「自己言及」と「ディファレンス・エンジン」をかけているという、知的な衒学的な味わいです。
ちょっと引用
「リタは誰かと撃ち合ってってるんだと続ける。/その推論というか妄想は、僕を大して感動させない。はっきり言おう。意味がわからない」
 この短編集の最初の作品は、頭に弾丸が入っていて、弾丸を撃ちまくる女の子を、恋した男の子と、その友だちの語り手で構成されるパラレルワールドというか時代改変もの。いちおうSFなのだが、味わいは青春小説に近い。

#円城さん、またどこかでお会いしましょう。

参考:

ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ついでに関係ないですが、ここもおもしろい→http://japanese.engadget.com/2006/02/08/lego-difference-engine/