昨日、寝る前に子どもたちに読んだ本はこれ。

雪の写真家ベントレー

雪の写真家ベントレー

この楽しき日々―ローラ物語〈3〉 (岩波少年文庫)

この楽しき日々―ローラ物語〈3〉 (岩波少年文庫)

 ベントレーは、子どもたちのものではなく、「父所有の絵本」であることを強調しています。今回、何度か目に読み直しましたが、すばらしいです。ベントレーの人生が雪のように私の心にしみいる一冊です。子どもにあげたりしません。これは私の宝物です。そういう風に扱うと、子どもたちも、この絵本は特別なんだな、というように扱っているので、おもしろいです。
 ほぼ、1年をかけて、ローラ・インガルスの物語(「大草原の小さな家」シリーズ、全部で10冊ぐらいある)を読んでいる母と、それをじっと聞いている子どもたち。たまに私が読むこともあり、そうするとこっちも夢中になる。いやあ、ほんとに素晴らしいですよ、このシリーズ。文章がねえ、いいんです。内容はアメリカ開拓時代の話であり、ちょっと現代日本の我々からは想像が難しい場面もあるのですが、訳文と登場人物の性格とか台詞とかいちいちいいんです。部分的にしか、読んでいないのに、何度か泣かされました。声に出して読んでも、よい訳です。我が家では一晩に一話ずつ読んでいます。連載朗読小説というわけです。