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というわけで、久しぶりに、寝る前の本読みをする。
さとは、これ。
- 作者: 太田大八
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1992/04/10
- メディア: 単行本
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みーにどれにする、といっても答えない。ちーと同じでいいらしい。
- 作者: J・シュピーリ,パウル・ハイ,矢川澄子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1974/12/10
- メディア: 単行本
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で、ハイジはおばあのところを訪ねるのだが、ここが、すばらしい。
ハイジは古い歌の本をおばあに読んであげます。その最後の言葉。
「この目が暗くくもったときは
この心を照らしてください
家路をたどる旅人のごとく
いそいそとみもとへ行けるように」
おばあさんはこの言葉を何度か自分でもくりかえします。
ハイジは「おばあちゃん、あたしよくわかってよ、家路をたどる旅人のごとくって、どういうことか」と言います。すごいなあここ。「みもとへ行けるように」がどんな意味かは、ハイジにはまだよくわからないことを暗に表現しています。おばあさんはこの歌で表情が明るくなり、それをハイジは喜んでいるのです。その対比がすばらしく悲しい。
「ほんとに、よかった、おばあちゃん、また元気になってくれたんですもの」というハイジに答えて、おばあさんはいいます。
「あたしだって、ほんとによかったと思ってるよ。こうして寝ついちゃいるけど、とっても気分はいいんだ。どう思う、こうして何日も何日もひとりぼっちで横になってて、だれの声もきかなければ、何にも見えず、日の目一つ仰げないだなんて、この気持、その身になってみなけりゃわかるもんか。そうやってると、ついつい気がふさいで、もうこれっきりお先まっくらだなんて思いこんじまうの。そういうときに、おまえの読んでくれたようなことばをきくと、心の中にひかりがさしてきたみたいに、またたのしくなってくるんだもの」
読みながら、涙腺の緩くなった私は泣いてしまう。さととみーがなんで泣いてんの?というふうに不思議そうにみる。
ハイジは家に帰ってから、おばあちゃんは、このことばをよんできかせると元気になるけど、今度いけるのは一週間後か二週間後になってしまう。毎日よんであげられればいいのに。そう考えて、ふっといい考えを思いつきます。
さて!
というところで、次章。
おいおい。うますぎだぜ、ジュピーリさん。
次章で、ペーターが学校にいっていないことが伏線となって生きてきます。うわああ、すばらしい物語だなあ。
へんな小説読むぐらいならハイジ読もうよ、って思う今日この頃でした。