ちょっとこのところ疲れ気味。
 13日は、ジェイソンの日ではないけど、午前は暴睡、午後は仕事。わりと暇。でも、不況に本は強いといわれる理由がわかるような気がする。もしかしら、前にも書いたかもしれないけど(もう忘れている)、クリスマスに絵本が売れたのも、おもちゃ買うより、本の方が安いからじゃないかと思うし、経済ものも新刊が相次ぐせいか、よく売れた。それよりもなによりも、実用的な本、就職とか勉強法とか仕事術とか、セールスだの接客だの文章術、話し方といった本が売れる。うちだけかもしれないけど、危機感があると、本を買うわけだ。みんな。料理本がベストセラーになっているのも、外食より自炊に向っているからじゃないか。お金をつかわない方向へと世の中が向っている。
 とかいいつつ帰りがけに、駅の自動販売機で衝動買いしてしまう。自動販売機、最初のラインナップは講談社の文庫だったのが、いつのまにかジャンプコミックスばかりになっている。

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

 面白いか、といわれると、微妙なのだが、面白くないわけではなく、どんどん読ませるし、ジャンプ的な友情、努力、勝負あり、ラブコメあり、マンガの蘊蓄あり、自分探しあり、とさすが大衆向けの王道でした。単に私がそういうものがちょっと苦手なだけです。

 14日は、午前中にいろいろとした用事(スキーの予約だの、園の活動についてだの、いろいろ)をこなしているうちに、すでに出勤時間。荷物は多いが補充ばかりで、新刊はあまりなし。20日まではこんな感じで、いまいち面白みにかけますな。
 休憩時間と帰りで、古川日出男が褒めていた、柴田元幸ケリー・リンクの「墓違い」を読む。ユリイカ08年3月号。たしかに、これは面白い。

ユリイカ2008年3月号 特集=新しい世界文学

ユリイカ2008年3月号 特集=新しい世界文学

 とぼけた口調で、超常的なことが、平気で語られ、ほとんど漫才のようなのに、最後にじんとくる。変だ。でも、魅力。日本じゃこんなのないなあ、と思ったりしたが、ああ、ラノベって結構こんな感じだよなと思いなおす。外国ものをありがたがっているだけ? かも!?